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塩どけ地蔵

昨日は彼岸の入り。叔母一家と共に家から車で4~5分のところにある菩提寺へ墓参りに行ってきました。

この寺の境内には、子供の頃に読んだ、この地域の昔話にまつわるものがあります。

一つは骨と皮だけのような姿のお地蔵様。

昔、付近の村の子供達にできものが流行った時に、治癒を願って村人がそのお地蔵様にお清めの塩をこすりつけて祈ったところ、できものはすっかり良くなりました。その噂を聞いた人々が、でき物を治そうとこぞってお地蔵様の身体に塩をこすりつけたので、お地蔵様は次第にすり減って、今のようなお姿になってしまったそうです。お地蔵様はいつしか「塩どけ地蔵」と呼ばれるようになりました。(塩どけ地蔵のお姿はここにあります。)

もう一つは鐘楼。

今はコンクリートに固められた池になってしまいましたが、昔は鐘楼の脇に蟹がたくさん住む池がありました。

田んぼも多くあったその当時、付近に住んでいた白鷺は蟹が大好物でしたが、鐘の音が嫌いだったためにこの池には寄りつかず、蟹たちは安心して暮らしていました。ある時、近所に火事がおこり、蟹たちはこの鐘楼を守ろうと、池からぞろぞろはい出してきて、火を物ともせずに鐘楼に登り、一生懸命泡を吹いて鐘突き堂の火を消し止めました。火が収まった後にはたくさんの蟹の死骸があったそうです。その後、この池に住む蟹の甲羅は、まるで火傷を負ったように赤くなりました。

この二つのお話は、地域の民話を集めた本に「しおどけ地蔵」と「背中の赤くなった蟹」という名前で納められています。

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コメント

うわ~~、
塩どけ地蔵、あまりにも可愛そうなお姿。
もう少しでみんな姿を消しそうですね。
こちらでは頭のないお地蔵さんをよく見かけます。
何故、頭がなくなったのかはわかりませんが・・。

前に住んでいたところのお地蔵さん。
雨合羽を着せて貰ってました。
何となく笑える姿でしたよ~。

投稿: メギツネ | 2007年3月19日 (月) 17時33分

kiwiさんのところって、「おだいっさん」の本元だけあっていろいろと興味深いですね。でも、このお地蔵さんは今風に言えば「きしょい!」って言われかねないですよね。その民話を大きく掲げないとあかんと思います。
蟹の話も味があります。

私のところも源平にまつわる話(ずいぶん新しいですが・・・)がおもしろいです。

今朝は久々にレジ袋の出番でした。(^^;

投稿: kouyou | 2007年3月19日 (月) 19時42分

このお地蔵さんは、今ではお堂の中に鎮座していて、もうさわることはできないので、これ以上やせ細ることはないと思います。
そのお堂と鐘付き堂の前には民話のあらすじが書いてあります。

投稿: kiwi | 2007年3月19日 (月) 20時18分

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