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ツルニチニチソウとの和解

先日、国立新美術館に行った際、設計者の黒川紀章氏の業績を振り返る展示を観ました。

展示の最後にオープニングセレモニーの写真を、まるで小学校の遠足の写真のように模造紙か何か貼ったものがありました。御本人が書いたのか、吹き出しに台詞なんかが書かれたりして、世界的な建築家には相応しくない展示の仕方だなあと思いながら見ていると、ご本人が紋付きにネクタイなんかして写っているのを見つけました。何となくその姿で昨今の言動が理解できたような気がしました。建築の分野での業績は別として、他の部分では単なる「ちょっと変わったおじさん」なんでしょうね。

でも、その写真に写っている奥様の若尾文子さんは相変わらず美しくて驚きました。

子供の頃見ていたドラマ、まぁ、メロドラマみたいなものですが、商社を舞台にしていたドラマに若尾文子さんが出ていて、子供心に美しい人だなぁと思ったのを覚えています。

そのドラマでは、社長の奥さん(若尾文子)と昔恋愛関係にあったミラノ支店長(山崎努)が再び奥さんに近づいたため、社長の逆鱗にふれてヨハネスブルグに左遷されるという話が出てくるのですが、そのドラマのせいでヨハネスブルグが何だか未開の地のような先入観を持ってしまったのと、ビジネスマンの社会には出世競争というものがあるということを知りました。

私の庭でも、日々、植物たちの出世競争が繰り広げられています。私の寵愛を受けるものと受けられないものでは、ミラノ支店からヨハネスブルグ支店に異動させられるという悲哀を味わい、降格を命じられた植物は、たとえば置き場所や鉢で他のものと差をつけられるのです。そんな悲哀を先日味わったのがツルニチニチソウです。

そもそも、ツルニチニチソウを育てようと思ったのは、近所に広い敷地の一角が斑入り葉のツルニチニチソウにふわっと囲まれて、とても素敵に見える庭があったからです。考えてみれば、いえ、考えなくても、家にはそんな場所は無いのですが。その後、寄せ植えの本でツルニチニチソウをハンギングからすっと垂らしている作品を見て、こんな風に使ってもいいなぁと思い、一株購入したのです。考えたらハンギングできる場所も無いのに...

それでも気に入って買ったツルニチニチソウなので、割と気に入っている彩色したテラコッタに植えていました。しかし、蔓が地面を這うのでしょっちゅう踏んづけてしまうのです。そして邪魔だからと蔓は短く剪定される羽目になり、蔓がないツルニチニチソウはいつしかアイデンティティを失い、ただのニチニチソウになりました。それですねてしまったのか、ツルニチニチソウは何年も決して花を咲かせないことで、私に対して抵抗していたようです。

そして、今年とうとうテラコッタ鉢というミラノ支店から野良(外)猫のトイレと化している庭-ヨハネスブルグ-への異動を命じました。わがままな社長である私は、ツルニチニチソウを猫の糞避けに使おうという魂胆なのです。爆殖すると言われる植物なので、株分けした一部だけを地植えして、残りは放出しようと思って、取り敢えず元肥をやってプラ鉢に植えておきました。でも、貰い手も付かず結局そのままになっていたのです。

しかし、先日そんなツルニチニチソウに蕾を見つけました。プラ鉢の方です。

Photo_289植え替えのために根や蔓を切り詰めたのがいい刺激になったのかもしれませんが、放出されることに気づいたツルニチニチソウが、蕾をつけて私に歩み寄りの姿勢を見せているような気がしました。

そんな姿にこちらも心を動かされ、こうなってくるとちゃんと花を咲かせてやろうと、日向に置いてやったり、毎日様子を眺めたりしてしまいます。

この花が咲いたら植え替えてやろうかと思う今日この頃です。
 

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コメント

ツルニチニチソウって たくさんの花を咲かせたのを見たことがありません。
咲きづらいのでしょうか。
斑入りは もっと咲きずらいような・・・。
でも 葉だけでも十分美しいですよね。

投稿: メギツネ | 2007年3月15日 (木) 14時23分

先日よりkiwiさんが里親募集されてたのを見て、家に蔓延してた植物の名前がツルニチニチソウだというのがわかりました。(^^;
斑入りの葉はきれいでしたが、擁壁に垂れ下がって、留まるところ知らずの繁茂だったので、庭木の剪定ついでに撤去してもらいました。ガンガンの日当たりですが、小さな薄紫色の花くらいしか記憶がないです。(^^;
今は小さな芽がそこいらじゅうから出てます。さあ、どうしたものか・・・(^^;。

投稿: kouyou | 2007年3月15日 (木) 22時10分

ツルニチニチソウは確かに花数は少ないですね。それよりも葉姿を楽しむものなのでしょうが、楽しむほどの場所がないのです。
 
やっぱり爆殖するのですねぇ。
でも、小汚い猫のトイレよりましじゃぁ。

投稿: kiwi | 2007年3月16日 (金) 07時53分

ツルニチニチソウはうちの庭では雑草扱いです。斑入りでないツルニチニチソウですが、誰かが隣の空き地に植えたのか、捨てたのか、それがドンドンうちの庭に進入してきて、あっという間にツルニチに侵略されてしまいました。放っておくとツルニチジャングルと化します。成長力があるので竹よりも厄介。うちでももう花が咲き始めています。毎年、抜いて抜いて抜きまくって、それでもすぐに伸びてきます。一昨年はとても抜ききれない程の状態だったので、主人と草刈釜で切りまくりました。
kiwiさま、庭に植えてしまったんですね~
マメに様子見て適当に抜いたりしないと、『このまま放っておくと、大変なことになりますよ~』です。

投稿: 猫の使い | 2007年3月16日 (金) 10時32分

モッコウバラの株元に適当に地植えにしたので、どうなっているかと見てみたら、とっても元気で「やる気満々」な顔をしてました。ここは夏、ドクダミとツユクサがワサワサするところなので、そこに新たな核を投入といった感じですね。

投稿: kiwi | 2007年3月16日 (金) 21時15分

ドクダミとツユクサとツル日々草
w( ̄△ ̄;)wおおっ!
三つ巴の過酷な戦場になりそうですねー!!
今後の参考に一年後の勝者を教えてください。

投稿: ゆりりん | 2007年3月16日 (金) 21時27分

今後、壮絶なバトルロイヤルが見られるでしょう。
別のドクダミエリアにはヤロウを投下済み。
ここもバトルを期待してます。

投稿: kiwi | 2007年3月16日 (金) 22時34分

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