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挿し木の話

何度か書いているように、庭が狭くて同じ(植物の)鉢を増やさない主義の私は増やす目的で挿し木をすることは滅多にないのですが、時々、遊び半分で剪定枝を挿してみます。

今年は、一般に挿し木の適期と言われる初夏から梅雨時に挿したものがことごとく失敗したのですが、この時期が良い理由は、気温や湿度もさることながら、挿し穂の芽が安定した時期だからで、春先の天候不順のせいで、挿し穂を採った植物の生育が十分で無かったのかも知れません。こういうことも本の知識だけではなく、観察眼を養わなくてはならないということですね。

今年はシーズン途中でルートン(発根促進ホルモン剤)を買って、それ以降はこの薬を枝元に付けて挿し芽をしてみたのですが、付けたものと付けなかったもので比べたわけでは無いので、結果は良く分かりません。インテグリフォリア系のクレマチスに限って言えば、7月にルートンを付けずに挿したものは1/5くらいの確率でしか根付かず、9月にルートンを付けて挿したものは10割の確率で残っているので、やはり効果はあるようですが、季節も個体も違うので何とも言えませんね。

挿し木の用土は何がいいのでしょうか?私は、子供の頃から挿し木は鹿沼土に限ると思いこんでいるので、その他の用土は使ったことがないのですが、新しい赤玉土も一般によく使われます。「新しい」というのは、有機質を含まない土であることが重要なためで、バクテリアの多い土に挿したのでは堆肥を作るようなものですから、腐敗の恐れがあります。

私が鹿沼土を利用するのは、

  • 保水性と水捌けに優れている。また、土と土の間が適度に空いているので空気の流通性がいい。
  • 色で乾燥の度合いがよく分かる。
  • 崩れにくいので消毒すれば再利用できる。(大概洗っただけで再利用しますが、ベンレートなんかで消毒すればより良いでしょうね。)

だからです。私はやったことはないのですが、キクなどは、切り口に赤玉土を練って団子状にしたものを付けて用土に埋める方法もよく使われます。

鉢は浅い駄温鉢か四角い盆栽用の朱泥鉢を使いますが、しっかりしているという利点とともに、1鉢に何本も挿すので、挿し穂の間隔(触れあわないように)に気を付ける必要があります。ポリポットはこの逆の長所・短所があります。最近、挿し木苗を頂戴したときに、セルトレイ(クッキーの缶の中に入っている、成形された間仕切りのような材質でできた連結ポット)を切り離したものに入っていたのですが、小さい挿し穂ならこれが良いかも知れません。土も少なくて済むので経済的です。

挿し木には水挿しという方法もあります。これは文字通り、花瓶などに挿したまま発根させる方法ですが、植物によっては簡単に発根するものがあります。最近、剪定したルリヤナギを試しにガラスの花瓶に挿していたら、カルス(※)ができていたので、水苔に刳るんで鉢に植えてみました。芽も出始め、どうやら成功しそうです。

※本来は、傷ついた植物が自然治癒する際の癒合組織のことらしいですが、挿し木の場合、根の元みたいな意味で使われます。

なお、水挿しで発根させる場合も、根は暗い方に伸びていく性質があるので、ガラスのコップなどよりは、陶器製の花瓶などの方が良いと思います。その際、根ぐされ防止剤を入れておくと、水換えの必要が少なく、飾りながら発根もするという一石二鳥のようなことができます。

なんか雑感のようなことをつらつらと書いてしまいました。ここまで読んで下さった方、何一つ有用な情報でなくてゴメンナサイ。挿し木の良いアイディアやテクニック等、コメント欄に書き込んでいただけたら嬉しいです。

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