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思い出の風景-ライン村(完)-

ライン村での3日目はいよいよホテルの娘さんの結婚式です。家族や親戚、それに村の人以外にも宿泊客も自由に参加できるというので、とても楽しみにしていました。参列者には手作りのコサージュが配られ、旅の簡素な服装でしたが、ちょっぴり華やかになりました。

式は坂をちょっと下った、しかし村の高台にある教会で行われます。本来は歩いて行くのでしょうが、あいにくの雨模様だったので歩いても2分ほどの距離を新郎新婦は車で行きました。出発するとすぐ、魔女のような仮装をした人が出てきて、車を妨害しました。何を言っているのかは全く分かりませんでしたが、その魔女(?)と新郎新婦は大声で何やら問答をしたあと、ようやく車が進むことを許されたようです。これは村に伝わる風習なのでしょうか?残念ながら、未だにそれは謎です。

教会での式は非常に簡素なものでした。ドイツ人男性(多分、新婦の従兄弟だったと思います)が、祝福のスピーチをしている間に帽子が回ってきて、皆、心ばかりのご祝儀を入れて隣りへ送っているようなので、私も少しのリラ札を入れました。ホテルに戻るとレストランでは既にパーティの準備ができていて、その一角に、プレゼントやお祝いのカードを置くテーブルがありました。私も前日に近所のスーパー(よろず屋みたいな感じです)で買ったカードにメッセージを書いて用意していたので、その隅に置きました。帰国してしばらくして、2人からのお礼状が届きました。

レストランでの披露パーティは、民族衣装を着た少年達が楽器を演奏したり、ダンスをしたりと、チロル風の雰囲気でした。私は1時間ほど楽しんだあと、ドレスデンに帰るというドイツ人ご夫婦の車でインスブルックまで送ってもらいました。実はこれも、ホテルの奥さんが、このご夫婦に頼んでくれたものでした。インスブルックからドレスデンまでは未だ相当距離があると思ったので、取り敢えず市内に入ったところでお礼を言って降ろして貰い、でも、ここがどこなのか全く分からないので、とにかくホテルに電話しようと、近くにあったガソリンスタンドに行きました。オーストリアやドイツのガソリンスタンドはコンビニのような店が併設されているので、ここなら電話が掛けられると思ったからです。電話を使いたいと言うと、公衆電話ではなく、店の普通の電話を使っていいと言われました。

ホテルには大きな荷物も預かって貰っていたのですが、戻ると告げてある日は翌日でした。シャワーだけの予備の部屋なら空いていると言うことでしたが、もちろん贅沢は言えないのでその部屋を確保して貰い、次にガソリンスタンドの人にタクシーを呼びたいと言うと、横で私のたどたどしいドイツ語を聞いていたからでしょうか、代わりにタクシー会社に電話を掛けてくれました。結局、そのガソリンスタンドの人は電話代を受け取ってくれませんでした。

こうして私のライン村での夢のような3日間は終わりました。こうして思い出を綴っているだけで、かぐわしいアルプの香りが漂ってくるような気がします。

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