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ドイツ版「植えてはいけない」

つい最近ヨーロッパを旅行した友人が、ドイツに立ち寄った際に園芸雑誌を買ってきてくれました。こういうお土産は本当に嬉しく思います。

Flora_garten この雑誌でドイツの園芸事情を紹介したかったのですが、パラパラとページを捲ってみると、クレマチスの特集があったり、ローズガーデンやバラを引き立たせる植裁のアイディアが紹介されていたり、庭造りと題して掲載されている庭のシーンはまるでイングリッシュガーデンそのもの。結構、日本の園芸事情と似てはいるようです。とは言え、(ドイツ人が憧れるらしい)『牧歌的な田舎家』のガーデンプランは22m×16mと広い敷地が必要だし、水辺の植裁テクニックで掲載されている池は、日本ではありえないくらい大きい!泳ぐことを前提とした池のプランもあってビックリしました。

さらにページを捲ると、今月のテーマとして書かれた記事の中に“日本”という単語が。

「場所がある!成長しちゃうゾ!」(正確なタイトルは“Platz da, ich wachse !”)というタイトルで、イタドリ(学名:Fallopia japonica)が紹介されていました。ちょっと面白い記事だったので、これをご紹介したいと思います。

ドイツでは、成長の早いイタドリ(独名:Japanische Staudenknoterich/linkは雑誌に掲載されていた写真と同じ画像です。 source: Wikipedia)を目隠しとして植えることがあるらしいのですが、成長期には一日に30cmも伸びて3mにも達するし、地下茎を伸ばして蔓延るわ、茎の一部でも地面に置けば、そこから根付いてあっという間にブッシュになるわで、恐るべき植物だと忠告しているのです。そこで思い出したのが、2ちゃんねるの園芸板にある「植えてはいけない」というスレッド。ここでは、うっかり植えると大変なことになるミントやブラックベリーなどがよく話題になりますが、まさしくそれのドイツ版みたいだと思いました。(ドイツでは五色ドクダミなどは人気があって、庭に植える人がいるようですが、広い庭ならドクダミの繁殖力は許容範囲なのでしょうか。)

この記事には歴史的な説明もあって、イタドリがヨーロッパ(ドイツ)に紹介されたのは、桐(独名:Blaugrockenbaum-直訳:青い鐘の木)や紫陽花(独名:Hortensie)と同様、シーボルト(Philipp Franz von Siebold 1797-1866)によるもので、当初はヴュルツブルクにある植物園で栽培されたようですが、記事は「(しかしながら)今日では、どこにでもある」と続きます。イタドリがドイツ中に広まった経緯がまた面白く、「70年代には赤鹿の餌にしようと林業関係者が植えたが、鹿には全く見向きもされず、80年代には養蜂家が蜜源植物として植えた。(これは失敗とは書いてありません) 1992年には、イタドリがカドミウムに汚染された土壌を浄化する作用があるかどうか実験され。これは効果があることが分かったが、完全に浄化するには40年かかるということも分かった。今では、環境保護家でイタドリをよく言うものはいない。」のだそうです。

この後、イタドリを抑制するには、と続き、遮蔽物を埋めるか、ひたすら刈り取れ、と書かれています。恐るべし!日本のイタドリ!

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コメント

kiwiさま、ドイツ語がおわかりになるんですか?
すごいです~~。
私など、英語どころか日本語さえも良く理解しておりません(涙)
外国で日本の植物が邪魔者扱いされている。
こちらでは外来生物が・・・・。
考えさせられますね。

投稿: メギツネ | 2006年8月16日 (水) 15時40分

【メギツネ様】

ドイツ語は全くの趣味なんですが、もう5年くらい勉強しているんですよね。
もともと、ドイツ語圏に旅行するのが好きで、言葉も話せたら楽しいかな、と始めたのですが、惰性で続けています。
ある程度のレベルに達すると、なかなかそれ以上上達しないんですけど...
まぁ、今では、「何故ドイツ語勉強しているの?」と聞かれたら、「呆け防止」と答えてます。任天堂DSなんとかをやっているようなものです。(笑)

投稿: kiwi | 2006年8月16日 (水) 17時38分

喜んでもらえて幸いです(^^)

今回の旅でお邪魔したドイツ人家やその他お城など、やたらと目についた植物は紫陽花でした。「あじさいってヨーロッパのものだったの?」と思うくらい、たくさん見ました。植物にあまり詳しくないので、印象しか話せませんが、色は青が多かったです。でも日本のそれよりは白っぽい色でした。ピンクはほとんど見かけませんでした。

「(本人いわく)半分日本人」の友達は、ベランダで「おおば」(青じそ)を育てていました。最初、日本から持っていった種を播いたものの、芽が出ず、残念に思っていたところ、植物を専攻していた知り合いに「オオバについて論文を書くために育てたけれど、書き終わったから」ともらったそうです。とてもりっぱなものでした。
この友達のお母さん(日本人)は、かつて、梅の木をアパートの庭で育て、梅干を作っていたそうです。梅といえば和歌山の南部(みなべ)など温暖な地方で育つイメージがあったので、一年の半分近くが冬のドイツでも育つんだなぁと関心しました。

投稿: tomokichi | 2006年8月26日 (土) 21時53分

tomokichi殿
コメントありがとう!
紫陽花の原産地は、日本や、あと確か、北アメリカ辺りだったっけかな?その辺なんだけど、ヨーロッパ人が気に入り、今、日本で売られている多くの紫陽花(西洋紫陽花)はヨーロッパで品種改良されたものが多いみたいです。以前、紫陽花についてドイツ語のサイトを調べていたら、「アジサイがドイツ原産じゃないって知ってますか?実は日本等から来たのですよ」というような書き出しの文も見つけました。そのくらい、ポピュラーみたいですね。ドイツ人の好きな花でアンケートを採ると、十位以内には必ず入るそうです。
大葉は何に使うんだろう?バジル代わりかな?まさか冷や奴なんて食べないだろうし。

投稿: kiwi | 2006年8月27日 (日) 15時46分

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